2017年11月14日火曜日

のぞきめ 2016 日本

監督:三木康一郎
出演:板野友美 白石隼也

六部(お遍路さんのようなもの)を殺して財を成していた一家が住む村があり、
そこの村へ行くと「のぞきめ」に祟られてしまう。
そして、その祟りを鎮めるために少女が生贄になっていた、
という事なのだが、
おそらく、「祟りを鎮めるために少女が生贄になっていた」、
という部分は四十澤想一という男の嘘であり、
「のぞきめ」はその生贄になった少女で、
その少女の無念を晴らしてあげれば大丈夫である、
と思わせて板野友美が演じる三嶋彩乃を再び村へ行かせ、
実はやはり殺された六部の少女の祟りであった「のぞきめ」に三嶋彩乃を殺させる、
そして、今度は三嶋彩乃が二代目「のぞきめ」になって終わり、
という話だと思う。





その後、四十澤想一と同じように盲目の作家となった三嶋彩乃の彼氏が、
再び同じ事を繰り返し(今度の形見アイテムは渡せなかった結婚指輪)、
この祟りはエンドレスに続いていく、という事なのだと思う。

四十澤想一と初代「のぞきめ」が結託していた、というのは、
三嶋彩乃に初代「のぞきめ」の殺された母親の形見を渡し、
村へ送り出した後に姿を現した初代「のぞきめ」に向かってニヤッとする、
そのシーンで示唆されていると思う。

という事で、なぜ泥での窒息死や体がねじれて死ぬのか、という事もわかるし、
死にはしないが目を潰しても祟りからは逃れられない、という事もわかるし、
ストーリーや設定におかしなところは無いのだが、
やはり問題は演出と板野友美。

隙間から「のぞきめ」の目が覗いてクワッ! 音がドーン! 
という一本調子の演出であるし、
板野友美が全くテレビ局のADに見えない事、

更には、悲鳴の声が何か変だし、
ずっとオシャレで綺麗なままで恐怖感や悲壮感が無いし、
顔アップの時はいつもかわいいアヒル口をしていて、
とても違和感がある。

(元)AKBメンバーが主演しているホラー映画と言えば、
前田敦子の「クロユリ団地」や島崎遥香の「劇場霊」などがあり、
ストーリーや作品としての面白さ(怖さ)は、
「劇場霊」>「のぞきめ」>「クロユリ団地」という感じであるが、
主演者の良さとしては「クロユリ団地」>「劇場霊」>「のぞきめ」という印象。

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